人間中心設計・人間工学設計

 人間中心設計(Human Centerd Design: HCD)とは,一般的には,使う人の要求に応えるための設計と評価の繰り返しプロセス自体のことを意味します.すなわち,製品やシステムの利用実態の調査 → ワークモデルの記述 → アイデアの創出 → プロトタイピング → テスト → 利用実態の調査へ戻るの反復プロセスです.ユーザー中心設計(UCD)やユーザーエクスペリエンス設計(UXD)とほぼ同義です.弊所では,人間中心設計を広義に捉え,人間を中心とした製品やシステムの設計全般を対象としています.したがって,解くべき問題によって,人間中心設計のプロセスにとらわれることなく,従来の人間工学設計も主要な対象としています.

 下図に示した「人間とテクノロジーの相互関係の俯瞰」は,人間中心の視点から,製品やシステムの設計に関わる要因をごく単純化して示したものです.人間中心設計においては,まず,人間側とテクノロジー側のパースペクティブの違いを念頭におく必要があります.さらに,その下に示した「人間とテクノロジーの根本的な違い」を受け入れる必要があります.その上で,人間側からの要求をテクノロジー側で利用できる形に表現することが求められます.

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